歯の着色汚れを除去する方法(2017-04)
歯の表面が黄ばんだり、くすんだりしていませんか。「ステイン」(着色汚れ)は、日常生活の中で少しずつ付着し、時間が経つほど落ちにくくなります。
ステインは、お茶屋コーヒー、チョコレートなどに含まれる色素/タバコのヤニ(ニコチン、タール)などが原因です。歯の表面を覆うタンパク質の薄い膜と結びつき、汚れが蓄積されるため、水で口をすすいでも簡単には落ちません。毎日の歯磨きでステインをしっかり取ることが大切です。
頑固に染み付いた汚れには、ホワイトニングが効果的。ホワイトニングは専用の薬剤を歯に塗布し、削ることなくステインを除去する方法です。薬剤の主成分である過酸化水素や過酸化尿素が着色物質を無色透明に分解し、歯を元の白さに戻します。
「ホワイトニングをすると歯が弱くなる」と思っている人もいますが、それは間違いです。食事をした時と同じように、歯のカルシウム成分が一時的に溶け出す“脱灰(だっかい)”が起きますが、唾液の作用ですぐに再石灰化して元に戻ります。ホワイトニング後にフッ化物を塗ることで脱灰を防ぎ、歯を強化することもできます。
ホワイトニングの効果には個人差があり、食生活や喫煙習慣などによって持続期間も異なります。3~6ヶ月に一度のクリーニングをお勧めします。