イオン飲料の落とし穴(2015-12)

イオン飲料の落とし穴(2015-12)

風邪の季節です。重症の場合には発汗や嘔吐で水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの金属イオン)が必要以上に失われることがあります。そんな時、電解質補給にイオン飲料は役立ちます。

ところが、健康な乳幼児にイオン飲料を与えると体内の電解質が濃くなり過ぎるため、体はそれを薄めようとして水分を欲します(のどが渇きます)。結果、絶えず飲みたくなるという悪循環に。

もうひとつの問題は、イオン飲料は糖分濃度が高いため、高血糖状態となって空腹を感じられず、食生活が乱れます。また、イオン飲料のphは3.6~4.6と低いため、歯のエナメル質を溶かす作用が高く、虫歯のリスクを高めます。特に寝る前や夜中に起きたときに飲ませる習慣はイオン飲料が口腔内に残留するため、問題です。

脱水が改善したら水分はお茶、お水(白湯)に戻しましょう。イオン飲料を飲む習慣は虫歯になる原因のみならず、肥満や食欲不振など子供の発育に影響を及ぼす恐れがあります。

砂糖の多いジュースより体に良さそうなイメージがありますが、思わぬ落とし穴に気を付けてくださいね。

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